運をつかむためには

なにか一つ武器を持たなくちゃいけないと思います。

それも自分の好きなことで。

マンガ家を見ても、水島新司は野球が好きです。

本人はあまり野球上手ではないけれど、

野球マンガの名作「あぶさん」が生まれた。

 

朝から晩までマンガばっかり読んでいると、

ろくな人間にはならないです。

いいマンガ家にもなれません。

マンガばっかりじゃなくて、

何かの付加価値がなくちゃいけない。

 

一番良いのは学校の勉強を一生懸命して、

学校の成績が良いのがいい。

そしてさらにマンガ家になるのがいいです。

なぜ学校の成績が良い方がいいかというと、

学校の勉強は結構基礎的なことを

教えるようになっているんです。

だからそれをやればいいんだけど、

人間は全部はできないんだよね。

だから好きなものを選ぶんです。

 

スポーツでもなんでもいい。

それを選んで、それをやっていく。

それが自分の武器になります。

 

とにかく何かをやりたいと思ったら、

他の教養もつけないとダメ。

ひとつだとそこから出られません。

 

虚仮の一念もいるけれど、

続けて行くためには他のものが必要です。

マンガ家になりたいと思ったら、

純粋美術の方もよく見なくちゃならないという具合です。

努力は確かに辛いところもあるけれど、

辛いというのは意外と面白いところもある。

結局は本人が好きだったら、

それに耐えていかれます。

もちろん、その途中は生やさしくはありません。

 

趣味でやるならいいけれど、

プロになるなら人の何倍かやらなくちゃいけない。

一つは運、一つは才能、一つは努力。

だから一つの運に恵まれないと

やっぱりダメなんです。

運をつかむためには

本人の努力してなくちゃいけないということです。

-わたしが正義について語るなら(ポプラ社)-

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何のために生まれてきたの?

【ほんとにあったお話】

ある哲学者のおじいちゃんが
4歳の孫と一緒に新幹線に乗り、
向かい合わせで座った。

おじいちゃんが、
じっと本を読んでいると
孫が退屈で、いつのまにか唄を歌い始めた。

 

子供:
『なんのために~生まれて なにをして~生きるのか
こたえられないなんて~そんなのはいやだ! 』…

 

おじいちゃん:
『何なんだ、これは! 4歳の子どもが
こんなことを歌っているのは、いったいどういうことなんだ』

 

おじいちゃんは、
孫が「永遠の命題」を、
何の苦も無く歌っているのをびっくり。

うちへ帰って調べてみると、
それは「それいけ!アンパンマン」
というテーマソングということがわかり、
やなせたかしさんに、このエピソードを手紙に綴ったとのこと。

 

やなせたかしさん:
『なんのために生まれてきたか』って
わからないまま人生を終えるのは残念ですね。

この歌を子どもの頃からずっと歌っていると、
考えることが自然と身に付くような気がするんだ。
もっとも僕にそれがわかったのは、
60歳過ぎてからのことで、ずいぶん遅いんですがね。

 

 たとえ大人向けの歌詞であっても、

幼児は不思議と心で聴いてわかっている。

難しい言葉とは一切無関係。

 

(なんのために生まれたの?)

 

正義の味方は傷つきやすい

我々、みな大多数は

弱いんですよ。

 

強くなんかない。

しかし、子どもが川で

溺れているというような時は、

 

飛びこんでしまうんです。

 

以前、学校の先生が、

川で溺れている子どもを

助けようとして飛び込んで

自分が死んでしまったということが

 ありましたね。

 

あるいは、

踏み切りを渡ろうとした人が、

電車にひかれそうになって、

 それを助けようとした警官が

 

死んでしまったということもありました。

 

強い人じゃないのに、

その時、そうせずにはいられなかったんですよ。

それが正義なんだと思うんです。

 

正義を行う人は、自分が傷つくことを

覚悟しなくちゃいけない。

 アンパンマンは自分の顔をあげる。

 

自分のエネルギーは落ちるけど、

そうせずにはいられないから。

正義には一種のかなしみがあって、

傷つくこともあるんです。

 

そんなにかっこいいもんじゃない。

誰でも、どんな弱い人でも、

 ある場所に遭遇すると強い力を発揮し、

正義の味方になってしまうことがあるんですよ。

そして、その正義の味方というのは、いま言ったように

傷つきやすい。

 

何のために生まれてきたの?(抜粋)(PHP研究所)

絵を描いている時はうれしくてね

僕は、おとなしい

子どもだったんですよ。

前列に出たがる子と、

後列にいたい子が

いますよね。

 

僕は後列にいたい、

目立ちたくないという性質で、

僕のむかしを知る人には、

 

 

「すごくはにかみ屋

だったのに変わったね」

と言われます。

 

 

弟がいて、

弟はとても明るい性格だったんですけど、

 僕はちょっと暗めだった。

 

 

容貌に対する劣等感とか、

いろいろなものがあって、

あまり人前に出たくないという

気持ちが強かったんです。

 

 

どちらかというと、

一人で遊んでいるタイプ。

絵を描いたりして

 遊んでいることのほうが

多かったですね。

 

 

でも田舎で育ったので

やっぱり、その辺の

野っ原を飛び歩いたり、

木に登ったり、

 

 

川で泳いだりは

しましたけど。

 

 

つらいこともあったけど、

絵を描いている時は

うれしくてね、

 

 

絵を描いていることで

救われたというかな、

・・・・

 そういうことじゃないのかな。

何のために生まれてきたの? 抜粋(PHP研究所)

児童書の仕事をするようになってわかったこと

 

児童書の仕事を

するようになってわかったこと

 

幼児向けの作品は、

幼児用だというので

グレードをうんと落そう、

 

というふうに考えるんですね。

 

そうして文章も非常に短くする。

僕もそれを要求されたけど、

それは違うんです。

不思議なことに、

 幼児というのは話の

ホントの部分が

なぜかわかってしまう。

 

難しいことばとか、

そういうこととは無関係なんです。

 

 

僕は物語をつくる時も、

歌をつくる時も、

 子ども向け、

大人向けとかを

区別したことはなくて。

 

子どもも大人も、

一緒に感動しなくちゃいけないと思っているから。

だから歌詞が子ども向けにしては

難しいと指摘されるのかもしれません。

 

例えば、アンパンマンのテーマソングの歌詞は

「なんのために生まれて なにをして生きるのか」

というものなんですが、

 

これは幼稚園で歌うような歌詞じゃないんですよ。

だから難しいと指摘されていることもありますが、

幼稚園の子どもは平気で歌っている。

 

「なんのために生まれてきたか」って、

わからないまま人生を終えるのは残念ですね。

この歌を子どもの頃からずっと歌っていると、

考えることが自然と身に付くような気がするんだ。

 

もっとも僕にそれがわかったのは、

60歳を過ぎてからのことで、

ずいぶん遅いんですがね。

 

何のために生まれてきたの? 抜粋(PHP研究所)