あらすじ
2010年7月10日に公開された、22作目のアンパンマン映画。
小さなヒナ鳥の化身・カーナちゃんと、闇の女王ブラックノーズのお話です。嵐に飛ばされた一羽のヒナ鳥。それを受け止めたのは、谷底の氷に足を固められている闇の女王ブラックノーズでした。ヒナ鳥は、ブラックノーズの魔法で人間の女の子・カーナとなって成長します。
ある時、カーナはブラックノーズに「外の世界の連中に、歌やダンスやおいしい食べ物を楽しむ事は間違った幸せだと教えるのだ」と『暗闇の笛』を渡され、「はい、お母様」と飛び立ちました。アンパンマン達と出会ったカーナは、おいしいパンにも手をつけず、母の教えを守ります。
そして夜、カーナが暗闇の笛を吹くと、暗い旋律と共に不気味な音符が現れて人々の頭に入り込み、元気を奪っていきます。その度にブラックノーズの足元の氷にひびが入るのです。自由の身になって、世界中を真っ暗闇にするのが目的だったのです。
その様子をのぞき見ていたばいきんまんは、「世界を横取りしてやる!」と悪巧みを…。しかしカーナに迷いが起こっていました。歌やパンを楽しむ人々の笑顔が、笛によって暗く沈んでしまうのが辛いのです。そして沢山の人に顔を与え、穴だらけになったアンパンマンの顔を食べた時、初めて気づきます。「誰かの笑顔のために、出来る事をするのが、自分の幸せなんだ」と。
ところが、ばいきんまんの企みで、笛の音符が新型だだんだんによって世界中にばら撒かれ、ついにブラックノーズが地上に出現してしまいます。後悔の涙を流すカーナ。でもアンパンマンは諦めずに立ち向かいます。自分に出来ることは何?…カーナは歌いはじめます。皆も元気を取り戻そうとするかのように、カーナと声を合わせ、大合唱が響き渡ります。
歌の力で弱ったブラックノーズ。アンパンマンの「光のアンパンチ」で、黒い靄となって消えていったのでした。
(アンパンマン公式サイトより)