書籍/BOOK

人間なんておかしいね

著者
やなせたかし
出版社
たちばな出版

内容

ぼくらはみんな生きている!『アンパンマン』の生みの親であり、「手のひらを太陽に」の作詞家でもあるやなせたかし『人生の言葉(こころ)』。

まえがき

ぼくは日本人なのに 日常は筆で文字をかくことは 全くしない
ひさしぶりに硯で墨をすると なつかしいなあこの感触 日本の文字には墨と筆が似あう
漢字・ひらがな・カタカナとまぜてかくのも面白い
さりとて上手にはかけないが 下手も字のうち 読めればいい
心にうかんだあれこれや そのままかいてみただけで いったいこれは なんじゃいな
あきれたものだと 笑われても そのとぅりだから しかたがない
ひや汗流れて眼がくらむ
並行頓首

本について

項目
内容
大型本
94ページ
出版社
たちばな出版
言語
日本語
ISBN-10
4813316360
ISBN-13
978-4813316367
発売日
2002/12/1
梱包サイズ
21 x 20.6 x 1.4 cm

あとがき

やなせさんの描き文字のままの活字はほとんどなしの本をだしましょう
こういわれた時は唖然!口あんぐり
ぼくは子どもの時から字が下手でレタリングが駄目と自他ともにみとめられているもの。
「まさか、まさかのまさかりかついだ金太郎ですよ。そんな本一冊も売れませんよ」
なんて言ったものの、内心はちがうんだなあこれが・・・
「今やワープロ・パソコン・インターネットの時代でかえってカッコイイ!肉筆の良さで眼にものみせてくれるカッカッ」
とあさくさじゃなくてあさはかにも思ったのは軽はずみ。
書きはじめてすぐに困ったのはまず漢字を忘れていて誤字の続出!えらいこと引きうけてしまったと悔んでみてもあとのまつり
ぼくはまあ世間の信用もうすいのだからま、いいとして出版社にとってはめいわくがかかるとだんだん心配になってきたが、ここまでくればひきかえせない
ままよ大たんやけくそで書いてはみたが、難行苦行汗三斗、恥かしさのために目がくらんで果してどんな本になるものか全くわからないのは心細い
でもまあ「下手も字のうち、読めればそれでいいではないか」と思ったりで落ちつかない毎日。
とにかく自信のない仕事はてれくさいのであれやこれやとくどくど言ってしまうのは我ながら見ぐるしい。
いずれにしてもこんな本はあとにも先にもこれ一冊、これっきり。もう二度とやりません。
ということはもしかしたら珍本コレクターの眼にとまり21世紀後半には珍本として高値がつくかもしれない。
なんていうのはまるっきり冗談だから気にしないで
でも久しぶりに硯で墨すったりして面白くて楽しかった、ありがとう!