書籍/BOOK

詩集 愛する歌 第三集 

著者
やなせたかし
出版社
サンリオ

もくじ

1

一月のいのり

2

二月の手紙

3

三月の花嫁

4

四月の空の下

5

五月の森で

6

六月のそよ風

7

七月のわかれ

8

八月の記憶

9

九月の風

10

十月の夕陽

11

十一月の軽気球

12

十二月の哀歌

13

さびしいカシの木

14

春のケシゴム

15

生命の春

16

月夜のベンチ

17

悲しみは古い仲間

18

愛その愛

19

しあわせよカタツムリにのって

20

海は地球の涙

21

すばらしい一日

22

英雄プリカの歌

23

風はきまぐれ

24

きんいろの太陽がもえる前に

25

鳩と少年

26

消えた街

27

おもいでのシッポ

28

ポケットの中の虹

29

高速道路の鳩

30

銀河鉄道の始発をまちながら

31

誰がすんでる雲

32

さびしい生命

33

だれにもいえない

34

夕陽は紅い毛糸玉

35

てのひらの森で

36

リンゴの花とクジラ

37

春をまつ歌

38

たそがれのおもいで

39

風の記憶

40

青い部屋

41

みのむしの歌

42

エレガンス革命の歌

43

夜ふけの手紙

44

ジグザグな部屋の下で

45

バラの花とジョー

46

さよならコスモス

はじめに

〈第3集の序にかえて〉
私のくらしはとても貧しい ミミズみたいに生きている
ミミズぐらしは楽ではないが よころびなんかもありますね
しかし もしも 「愛する歌」がものすごく売れて 大金もちになったら
困っている人に 三万五千円ずつあげようか
それとも 歌舞伎座で リサイタルをしようか
でもどんなにお金もちになっても ラーメンや トンカツはやっぱり食べるぞ
ホテルみたいな家に住みたくない 上等の葉巻を すいたくない
トイレにいく時も タキシードをきたりしない
お金があっても 下品にくらそう かたく決心したから大丈夫
いつも あなたの味方です
しかしもしもこの本が ノーベル賞をもらったら 困るなあ
ことわるのも惜しいしね

本について

内容
詳細
単行本
109ページ
出版社
サンリオ
言語
日本語
ISBN-10
4387910518
ISBN-13
978-4387910510
発売日
1991/04
梱包サイズ
17.8 x 15.4 x 1.4 cm

あとがき

〈あとがき〉
「愛する歌」の第一集は十三版 第二集は七版
そんなに売れるとはふしぎです きっとなにかのまちがいですね
それほどの価値はありません ところでおくめんもなく
またまた第三集をだすことになり 私はひどく恥ずかしい
この集の一月から十二月までの歌は 月刊ほるぷ詞の巻頭詩として 一年間連載したもの
「消えた街」から「てのひらの森」まで 十篇の詩は
れもん社の「小説女性」に 現在掲載中のものです
詩人じゃないのに 詩の連載とは図々しい 奇妙なことになったものです
とにかく人生というのは 予測できないものでして
私なんかもこれからは どういうふうになっていくのか まったく不安なことであります
中には気の早い人がいて (やなせさん作詞家に転向か〕といったりするけれど そんなことはありません
この本だって根本的には 漫画的な感覚ですよ
まあとにかくとりとめもなく 気まぐれに読んでください
できればあなたの友だちに 私はなりたいと願うのです 感想なんかもお寄せください
(台湾坊主もきた夜記す)
やなせ・たかし