書籍/BOOK

詩集 愛する歌 第四集

著者
やなせたかし
出版社
山梨シルクセンター出版部

もくじ

1

宇宙船のやってきた日

2

インク色のみずうみで

3

夕陽と私

4

ひとりぼっりの雨

5

お茶漬け幸福論

6

ダイヤモンドのパンツ

7

純粋な石ころ

8

虹はなぜ空のまぼろし

9

地球よいそげ

10

海と涙と私と

11

カバの月夜

12

さびしい鉄火巻

13

かなしみなんかを

14

ラッパと少年

15

風見どりの卵

16

そんなふうの娘

17

アリフレ四段活用の歌

18

勇ましいわかれの歌

19

かわいそうな私への手紙

20

あの日の終列車

21

五月の悪魔

22

みんな西にいくから

23

いちご娘

24

ただひとことも

25

涙の草原で

26

流れ雲と私

27

月日が青く

28

雨やどりする天使

29

好きな新宿

30

アカシヤの木の下の犬

31

この頃

32

悲憤の歌

33

広場の孤独

34

たとえば

35

私がみた白いボート

36

エアポケットにおちた天使

37

ちいさな星の花嫁

38

愛のニャロメ

39

シャツのほころびと上衣のシミ

40

腰椎間板骨悲歌

41

リューマチのたましい

42

にげた言葉

43

神よありがとう

はじめに

〈第四集の序にかえて〉
あんまり 大げさに叫ぶのはきらいですね
あんまり きどるのもいやです
さりげなくとか なにげなく というのを愛しています
つまり ふきすぎる風のように歌いたいのです
ところが 時として 私はきどるのです
うまい言葉でしゃべりたくなる 本当にお恥ずかしい
自分のかいたものを よみかえしてみると
思わず心の中がかっとして 全部 破りすてたくなるのに
おそるおそる また 第四集をだすのです ごめんさい

本について

内容
詳細
単行本
111ページ
出版社
山梨シルクセンター出版部
ASIN
B000J99G9I
発売日
1970
梱包サイズ
18.4 x 15.8 x 1.8 cm

おわりに

〈あとがき〉
昔 詩は 声をだしてうたうものだったのに
やがて だんだん 詩はむつかしくなった
ぼくのは 詩ではない 歌なのだ 愛する歌なのだ
昔 詩と絵は いつもいっしょだった
古い中国の絵をみると かならず 絵の中に詩がかきこんである
ぼくもそうする 詩と絵は きってもきれない仲間だから

また、第四集をだすことになりました。
ふかく感謝しています。私はいいしれない程の恥かしさも感じますが、人間にとって、甘さと抒情はもしかしたら一番重要なものかもしれません。それの全くない人によって、人間は破滅の方向へすすんでいるのです。
私は今までにもいろいろやってきました。
もういいという気がします。私は好き勝手に歌うことにします。もしこの詩集が甘くても私はそれでいいのです。
一九七〇年七月十四日
やなせ・たかし