書籍/BOOK

風の口笛 メルヘン作者の人生はメルヘン

著者
やなせたかし
出版社
女子パウロ会

内容

よい作品はいつも作者の人生そのもの.サン・テグジュペリ,ケストナーら,29人のすぐれたメルヘン作者の生涯と作品についてのエッセイ.

もくじ

1

はじめの言葉

2

いちまいのコイン

3

泥まみれの花

4

絶望のとなり

5

セントバーナード犬と旅人

6

あの頃

7

父の手紙

はじめに

作者のほうが作品よりも、もっとおもしろいと、いつごろからか考えるようになりました。
よい作品はいつも作者そのもので、その作者の人生で作品を創作しているのです。だから創作するということは、つまりいかに生きるかということになります。
それからぼくは作者そのものに興味をもつようになりました。
でも、ぼくの知識は浅く、たったひとりの作者の人生も、深く調べようとすれば限りがないのです。
とりあえず、ごく浅く調べて、一通り終わったところで、特に興味のある作者について詳しくやりなおそうと思ったのです。
ですから、このエッセイはすごく軽い私的なデッサンで、不充分ですし、まちがっている部分もあると思います。
何人かの作者については、その後のぼく自身の研究もいくらか深くなり、新しく発見したこともありますが、訂正しているとまた無限に延びてしまいそうなので、このずいぶん昔に書いた不十分な文章をそのままにしました。
たいへん無責任ですが、読者は気まぐれな「風の口笛」を聞くように気軽に読み流していただければ幸いです。
もし、いくらかの興味をもたれる部分があれば、あらためて、その作者について詳しく自分で調べてほしいです。(この本はほんのきっかけにすぎません。)
非常におもしろい発見が、たくさんあるはずです。まちがいなく作者の人生は作品よりおもしろく、作者が自分の人生で制作していることがよく解って興味は尽きないでしょう。
「風の口笛」が出版されて本になることについては半分うれしく、半分はとても恥ずかしいのです。
あんまり厳格な眼で見ないで、ぼくのごく私的な感想を書きとめたノートをひろい読みするつもりでお読みください。
やなせ たかし

本について

項目
内容
単行本
171ページ
出版社
女子パウロ会
言語
日本語
ISBN-10
4789603512
ISBN-13
978-4789603515
発売日
1991/03
梱包サイズ
18.2 x 13 x 1.4 cm